最近ではシニアの方でも格安スマホを利用されている方って増えてますよね。「友人や子どもとの連絡手段」や「病院へ行くためのタクシーを呼ぶときの手段」としてはもちろん、「孫とはラインでやり取りしていますよ」という方もいるぐらいです。
普通のスマホだと基本料金が高いため、たまに電話したりメール・ラインで連絡を取るだけでも月額5,000円~8,000円かかることも珍しくありませんが、格安スマホなら全く同じように使えるのに月額2,000円~3,000円程度で使うことができるため、「毎月5,000円もお得になる!」ということで人気になっているようです。
しかし、いざ格安スマホに乗り換えようとすると「母はスマホを持ったことがないから操作が不安」「格安スマホって最初の設定が難しそう」「シンプルな操作性で文字も大きい方がいい機種がどれか分からない」など、いろいろ不安や疑問が出てきますよね。
そこで今回は、高齢者におすすめのMVNO(格安スマホ業者)と操作が簡単で使いやすいおすすめの端末の2つをご紹介したいと思います。
目次
シニア世代(中高年)に格安スマホは間違いではない2つの理由
そもそも「格安スマホをスマホに疎いシニア世代が使うのは正しい選択なのか?」という話ですが、間違いではないと断言できます。理由は以下の2つ。
- 自分の使うサービス・アプリしかないから月額料金が安い
- スマホは文字が大きくて見やすい
そもそも、キャリアスマホというのはサービスやアプリをたくさん付けることを理由に月額料金が高くなっています。
しかし、電話やLINEなどの簡単なアプリしか使わない人にとってはほとんどがムダであり、余分に月額料金だけが取られているのが現状です。
一方、格安スマホであれば、キャリアと同じ端末でもサービスやアプリは必要最小限なものだけとなっており、月額料金も半額以下で使うことができます。
特に格安スマホはライトユーザーほど月額料金が安くなる仕組みですので、シニア世代(中高年)はむしろ一番お得に使える層だと言えます。
もう1つの理由は「スマホは文字が大きくて見やすいから」です。
格安スマホに限ったことではありませんが、ガラケーと比較するとスマホの方が見やすいですし、最近ではらくらくスマートフォンのように操作性をシンプルにしたスマホもあるので、今から買うならガラケーよりも格安スマホの方がおすすめです。
端末はそのまま?新しく買う?格安スマホに乗り換える2つの方法
格安スマホに乗り換えるといっても、今使っている端末をそのまま格安スマホにするのか、新しいスマホを買ってそれを格安スマホにするのかでは乗り換え方が変わります。
今のスマホをそのまま使う場合
端末をそのまま使う場合は、「1.キャリア回線と同じ回線を使ったMVNOを選ぶ」「2.端末が対応しているMVNOを選ぶ」の2つの条件を満たす必要があります。
MVNOはそれぞれ使っている回線が違い、「楽天モバイルはdocomo回線」「UQ mobileはau回線」「mineoはdocomo回線とau回線」となっており、キャリアと違う回線のMVNOを選んでしまった場合は不具合が起きてしまいます。
MVNOの多くがdocomo回線を利用しており、au回線やSoftBank回線の方は選択肢が狭くなります(その分選びやすいメリットはありますが)。
また、キャリアを同じ回線のMVNOを選んだとしても、端末がそのMVNOに対応していなければ不具合が起きてしまいます。こちらは各MVNOの公式サイトで「動作確認済み端末」の項目をチェックすることで確認することができます。
シニアの方から人気の「らくらくスマートフォン」を例に、各MVNOの動作確認端末をチェックしてみると以下のような結果になりました。
MVNO | らくらくスマートフォン F-12D | らくらくスマートフォン プレミアム F-09E | らくらくスマートフォン2 F-08E | らくらくスマートフォン3 F-06F | らくらくスマートフォン4 F-04J | らくらくスマートフォン me F-03K |
---|---|---|---|---|---|---|
楽天モバイル | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
mineo | × | ○ | × | × | ○ | ○ |
OCNモバイルONE | ○ | × | × | ○ | ○ | ○ |
UQ mobile | × | × | × | × | ○ | ○ |
IIJmio | ○ | × | × | × | × | × |
BIGLOBEモバイル | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
イオンモバイル | ○ | × | × | × | × | × |
DMMモバイル | ○ | × | × | × | × | × |
LINEモバイル | × | × | × | × | × | × |
NifMo | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
U-mobile | ○ | × | ○ | × | × | × |
J:COM MOBILE | ○ | × | × | × | × | × |
QTmobile | ○ | × | × | × | × | × |
2019/01/07現在では、BILOBEモバイルが一番多くらくらくスマートフォンに対応していることが分かりました。BIGLOBEは老舗の通信会社ですから、やはりこういった部分でもしっかりと対応しているのでしょうね。
動作確認済み端末は日々更新されていますので、乗り換えたいMVNOが見つかったら公式サイトで確認してみましょう。
端末が対応していない場合の対処法
「乗り換えたいMVNOと回線が違った」「気になるMVNOがあったけど端末が対応していなかった」という場合はどうなるのでしょうか?
まず「乗り換えたいMVNOと回線が違った」という場合。この場合は、SIMロック解除を行うことで対処できる可能性があります。
SIMロックとは別キャリアのSIMカードを入れても作動しないシステムのことですが、このSIMロックを解除することで現在のキャリアと違う回線のMVNOに乗り換えられるようになります。
【SIMロック解除の条件】
- 2015年5月以降に販売された端末
- 契約から180日以上が経過している
2つの条件を満たしていれば、キャリアのショップへ行くか公式サイトからSIMロック解除の手続きを行うことができます。ショップだと手数料で1000円ほど取られますので、なるべく公式サイトを使って解除するのがおすすめです。
続いて「気になるMVNOがあったけど端末が対応していなかった」の場合。
この場合は、残念ながら現在使っている端末を諦めるしかありません。MVNOで販売されている端末セット(端末とSIMカードが一緒に買えるセット)を購入するようにしましょう。
新しく端末を買う場合(両親のガラケーからスマホに買い換えたい)
「両親がスマホを欲しがっている」「ガラケーから画面が見やすいネットもできるスマホに乗り換えたがっている」という場合は、格安SIMと同時に端末(スマホ)も一緒に購入する必要があります。MVNOでは端末セット(端末とSIMカードが一緒に買えるセット)が販売されていますので、そちらを購入するといいでしょう。
SIMカードだけを購入する場合は、届いたSIMカードを端末に入れて自分で設定しなければいけませんが、端末セットで購入する場合は最初からSIMカードが挿入されて設定まで全て終わった状態で届きますので、スマホを使い慣れていないご年配の方でも簡単に使い始めることができます。
「両親がスマホを欲しがっているけど、設定は自分がしなくてはいけない」という時も、端末セットを購入した方が余計な手間なく、すぐに使えるのでおすすめです。

高齢者でも使いやすい!シンプルなホーム画面のおすすめ端末
らくらくスマートフォンのようにシニア世代でも使いやすい端末が欲しい場合は、「ASUSのZenFoneシリーズ」か「富士通のarrowsシリーズ」がおすすめです。
どちらも文字やアプリのアイコンが大きく表示される「簡単モード」を搭載しています。
しかも、どちらのシリーズもほとんどのMVNOで端末セットとして販売されているため、非常に購入しやすいです。あなたが「いいかも!」と思ったMVNOでも販売されているはずですよ。
【現在のシリーズ最新端末(2019/01/07調べ)】
- ZenFone Max (M1)
- arrows M04
arrows M04の方が防水やおサイフケータイに対応していますので、よりキャリアの端末に近い感じで使えるかと思います。その他にも日本製らしい細かな配慮でシニア世代にも使いやすい作りになっているのでおすすめです。
2018年8月9日からY!mobileがシニア向けスマホ「かんたんスマホ」を販売!
2018年8月9日からY!mobileブランドで京セラ製Androidスマートフォン「かんたんスマホ 705KC」が発売されます。
シニア向けに開発されており、「電話」「ホーム」「メール」の各キーを物理ボタンやGoogleアシスタントを簡単に呼び出せる「音声検索」キーを用意。ワンプッシュで使えるように工夫されています。
また、最初からインストールされている「押すだけサポート」を利用すれば、直前の利用状況から困っている部分を特定して対処してもらえます。それでも分からない部分があればワンプッシュで無料のサポートセンターに電話をかけられる仕組みになっているため、わざわざ電話番号を入力する必要もありません。
Y!mobile自体はSoftBankの準キャリア的な格安SIMですので、通常の格安SIMよりも通信が安定しており、速度もキャリア並みの速度が出ます。その分月額料金は少し高めですが、キャリアに比べれば2,000円~4,000円近く安く使えますので、節約しながらスマホを使うならおすすめです。

無料アプリ「らくホン」を使えば、どんなスマホもらくらくホンのように使える
らくホンを入れると、らくらくスマートフォン(通称:らくらくホン)と同じような操作性に変わるため、シンプルで見やすく、必要最小限な機能だけを画面上に用意することができます。
- アイコンが多すぎてどれを押せばいいか分からない
- 文字が小さくてよく見えない
上画像の「アプリ登録1」「アプリ登録2」という部分はいつも使っているアプリを登録しておくことができます。LINEやGoogleマップなどを登録しておくといいでしょう。
「写真」はその名の通り、撮影モードに切り替えられるボタンです。
「緊急ブザー」は長押しすることで大音量の緊急ブザーがなってくれます。万が一、体調が悪くなって助けを呼びたくなった時に使えます。長押しで作動するため、間違って押してしまっても問題はありません。
「緊急メール」は長押しすることで、あらかじめ設定していたアドレスにメールを送ることができます。メールの本文には送信日時や位置情報の他、マイプロフィールに設定した電話番号、血液型が自動的に記載されます。
この他にも、普段よく電話する相手を登録してワンタッチで掛けられるようにしたり、撮影した写真をワンタッチで見ることもできます。操作性に困ることは一切なくなるでしょう。
【らくホンのダウンロードページ】
シニア世代におすすめのMVNO ベスト3
シニア世代向けサービスも展開! – mineo
オススメ度 | ★★★★★ | |
---|---|---|
月額料金 | 700円~ | |
回線 | au/docomo/SoftBank | |
通話プラン | あり | |
端末セット | あり | |
iPhone | 対応 |
- docomo回線だけではなくau回線やSoftBank回線でも使える
- 毎月最大1GBがシェアできる『フリータンク』
- 余った容量は翌月に繰り越せるor友達・家族にプレゼントできる
- 通話定額プランあり
- 分からないことはチャットで気軽に質問できる『マイネ王』
- 解約違約金は一切なし
格安スマホ利用者からの評判が特に高いのがmineo。シニア世代を対象としたサービスも展開しており、『シニア向け端末』『端末安全保障サービス』『セキュリティー対策や防災情報のお知らせ、フリック操作の上達アプリなど、11個のアプリが利用できるサービス』『訪問サポート』など他のMVNOにはない手厚いサービスが用意されています。
mineo自体はユーザー満足度が非常に高く、MMD研究所「2018年3月格安SIMサービスの利用動向調査」によると業界第2位のシェアを誇る人気ぶり。
先ほど紹介したZenfonシリーズやarrowsシリーズも端末セットで販売されていますので、端末セットでの購入を考えている場合にもおすすめです。
月額料金は他のMVNOと比べるとお世辞にも安い方とは言えませんが、音声通話プランが3GBで月額1,600円とキャリアに比べると激安ですので、使いやすさやサポートの丁寧さまで考慮すれば一番おすすめのMVNOです。
サポートの充実度がすごい! – トーンモバイル
オススメ度 | ★★★★★ | |
---|---|---|
月額料金 | 1,000円~ | |
回線 | docomo | |
通話プラン | あり | |
端末セット | あり |
- 他の格安スマホと比べてサポートが充実!初心者でも使いやすい
- 月額1,000円の圧倒的安さ!機種代も安い
- ドコモ回線だから、どこにいても安定した通信を楽しめる
トーンモバイルはTSUTAYAが提供しており、他の格安スマホと違って無料のサポート体制が完備されているのが特徴です。「電話での遠隔サポート」「TSUTAYA店舗での対面サポート」「わかりやすいWEBマニュアル」「箱に置くだけでトラブルを自動解決」が用意されており、スマホに詳しくなくても設定を終わらせることができます。
【動画内容まとめ】
- 買った時の箱に本体を置くだけでトラブル原因を検知&解決
- 1タッチでコールセンターに電話があっけられる
- 家族が遠隔でスマホ画面を操作可能
家族が遠隔で操作してあげることができますので、両親が遠方に住んでいても問題ありません。
他のMVNOとは違って、トーンモバイルは自社で販売されている端末しか使うことができませんが、月額料金も1,000円と安く、ムダなオプションなどはないため割高になってしまう心配もありません。
用意されている機種1つだけですので選びやすくなっています。高齢者の方ならストレスなく使うことができ、キャリアのスマホよりもずっとお得に使うことができますよ。
全国のイオンで店舗を用意! – イオンモバイル
オススメ度 | ★★★★☆ | |
---|---|---|
月額料金 | 480円~ | |
回線 | docomo | |
通話プラン | あり | |
端末セット | あり |
- 初期設定や面倒な設定は全てイオンモバイルがやってくれる!
- 契約縛り一切なし!いつでも解約金0円
- 故障修理や料金プランが全国200店舗で受けられる
イオンモバイルはイオンが提供している格安スマホで、全国のイオンで店舗サポートを用意しているのが特徴。
格安スマホはコスト削減のために店舗を用意していないが一般的であるため、「格安スマホのことがよく分からないから対面で話を聞きたい」という場合はイオンモバイルがおすすめです。
月額基本料金も480円~と業界最安値水準ですので、安く使うことができますよ。
番外編!端末を安く手に入れるなら – 楽天モバイル
オススメ度 | ★★★★★ | |
---|---|---|
月額料金 | 525円~ | |
回線 | au/docomo | |
通話プラン | あり | |
端末セット | あり |
- 通信制限でも1Mbpsで高速通信が使い放題!(※)
- 定期的なキャンペーンで端末がお得に買える
- 月々の支払いで楽天スーパーポイントが貯まる!
※:通信が混み合う時間帯(12:00~13:00、18:00~19:00)は最大300kbps。
楽天モバイルは実店舗が用意されていませんし、サポート体制があまりよくありません(というか、楽天サービスは全体的にこの傾向が強いですね笑)
しかし、端末割引のキャンペーンを定期的に行っており、人気の機種が80%以上割引で購入できることも珍しくありません。格安スマホは基本料金が安いですが、端末の分割料金を含めると意外と高くなる(とはいっても基本料金と合わせても月額3,000円程度ですが)傾向にありますので、端末割引は料金を抑えるのにピッタリです。
また、楽天モバイルの支払いで毎月楽天ポイントが貯まったり、契約中は楽天市場でのポイント付与率が2倍になりますので、楽天の通販を利用する頻度が多い場合はかなりお得になれるのも楽天モバイルの特徴。
「ガラケーからの乗り換えだから端末も新しく買いたい」「だけど、月額料金も安く抑えたい」という場合は、キャンペーン時期を狙って購入するのもおすすめです(キャンペーンは公式ページで確認することができます)。
今ならお得に乗り換えられるキャンペーンも実施中です。

【キャンぺーン期間】
2019年7月1日~2019年7月31日
【キャンペーン内容】
・SIM単品(音声通話)が7,200円値引き(月1,200円×6ヶ月間割引)&初期費用(3,394円値引きで)無料
・端末セット(データSIM)が月150円~300円×24ヶ月間割引
・端末セット(音声SIM)が月450円~600円×24ヶ月間割引&初期費用(3,394円値引きで)無料&Gポイントを5,000G進呈(対象機種:HUAWEI P20 lite、HUAWEI nova3、ASUS ZenFone 5)
【キャンぺーン期間】
2018/11/7(水)~未定
【キャンペーン内容】
キャンペーン期間中の新規契約で、月額基本利用料が3ヶ月間1,390円割引になります。(LINEフリープランの場合は月額基本利用料が3ヶ月間900円割引)

【キャンぺーン期間】
2019年6月30日10:00~2019年7月14日9:59
【キャンペーン内容】
人気スマホHUAWEI nova lite2やAQUOS sense lite SH-M05、iPhone SEが最安314円/月で買える大幅割引で購入可能!在庫がなくなり次第終了となりますので、お早めに!